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2020/07/03 16:55
香川県には、「香川漆芸」と呼ばれるものがあります。
特徴は、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)の技法を用いることで
「香川の3技法」と呼ばれています。
今回、その技法ではなく「拭き漆(ふきうるし)」で仕上げました。
お椀は、写真左からスギ・香川県産ヒノキ・米松です。
ぐいのみはすべて香川県産ヒノキを使っております。
拭き漆の特徴は、木目が活かされることです。
みなさんがよく目にする漆器の場合木目などが見えなくなっており、
漆の黒色や色漆のカラフルな色に仕上がっていると思います。
しかし、弊社では木材の良さの1つである1点1点違う木目を楽しんでいただきたいと考え
拭き漆で試作を進めています。
写真のものも塗る回数を変えてテストしており、回数が少ないと薄く、多いと漆の深い色味がでてきます。
また塗る回数を重ねることで塗膜も厚くなっていき、耐久性も高まります。
まだ試作段階ですが今後、器やトレーなどの食卓を彩るものを販売しきたいと考えております。